フィリピン地理:基礎知識

大小7107もの島から成る群島国家

フィリピンは大小7107の島から成る群島国家です。一昔前は「7109」という数字が使われていましたが、最近は「7107」という数字がよく使われています。何を基準にした数字なのか、ずっと疑問に思っています。小さい島まで加えたら、キリがありませんからね^_^;

7107の島のうち名前がある島は約4600、人が住める島は約1000と言われています。 とはいっても、国土の92.3%は、ルソン島、ミンダナオ島、マサール島など、11の大きな島で占められているそうです。

面積は29万9404平方キロメートル。日本の約8割に当たる広さです。 ところが、海外線の長さは34,600kmと世界で最も長く、典型的な海嶼国です。

フィリピンの北から南に連続する島々は、環太平洋造山帯と呼ばれ、大きな火山、活断層があります。 火山の数は、20世紀最大量のマグマを吹き上げたピナツボ火山など、合計106もあり、 そのうち活火山は21あります。地震も多く、こうした点は、日本と似ていますね。

火山や地震による自然災害は、日本でもよく報道されますが、フィリピンの地理で 見逃せないのが、その豊かな自然です。 フィリピンの島々は、複雑で変化に富み、熱帯雨林や珊瑚礁が発達しているため、 素晴らしい自然の宝庫となっています。

世界各地の自然、文化などを美しい写真とともに紹介している雑誌「National Graphity」 には、フィリピンもよく登場します。

島という外界と隔絶された環境が、フィリピン固有の動植物を育んでおり、生物種の多さは驚異的な数を誇っています。 また、フィリピン各地にあるバロック様式の教会、ルソン島北部コルディレラ山岳地帯に広がる棚田、パラワン島にあるトゥバタハ岩礁海洋公園など、世界遺産に認定されている地域も 大きな見所です。

さらに詳しくフィリピンを知りたい方は、以下のページをどうぞ。