フィリピンの国旗
フィリピン国旗のデザイン
フィリピンの国旗は、1897年にフィリピン共和国の初代大統領となったエミリオ・アギナルド / Emilio Aguinaldo y Famy(1869年3月22日~1964年2月6日)が、まだ香港に亡命していた1897年、カティプナン(Katipunan)が用いていたシンボルを取り入れてデザインしたものが原型となっています。
カティプナン(Katipunan)とは、スペインからの独立を目指してアンドレス・ボニファシオらが結成した政治組織です。
現在、フィリピンの国旗は、紺青色と真赤の2色で水平に分けられ、白い正三角形の中の中央には8つの光線を放つ黄橙色の太陽が位置しています。そして、正三角形の各角には、5つの角を持つ黄橙色の星が3つ配置されています。
国連方式の国旗の縦横比は2:3ですが、フィリピンでの正式な縦横比は1:2です。つまり、横幅は縦幅の2倍です。 白い三角形は正三角形で、一辺の長さは、旗の幅と同じです。
国旗で使用されている色のRGB値と、印刷などに用いられるCMYK値は以下の通りです。
カラー | 青 | 赤 | 白> | 黄色 |
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RGB | 0-56-168 | 206-17-38 | 255-255-255 | 252-209-22 |
CMYK | 100-60-0-5 | 0-90-65-10 | 0-0-0-0 | 0-18-85-0 |
フィリピン国旗のデザインが持つ意味・象徴性
白い三角形は、平等と友愛を表しています。青のフィールドは真実と正義、赤のフィールドは愛国心を表しています。そして、黄橙色の太陽は、自由を意味しています。
正三角形の各すみに配置された3つの星は、フィリピンの主要な3地域、すなわち、ルソン島とミンダナオ島とビサヤ諸島を意味しています。
太陽から発する8つの光は、スペインとの独立戦争時に、最初に武器を取って立ち上がった8つの州(バタンガス、ブラカン、カビテ、ラグナ、マニラ、ヌセヴァ・エシジャ、パンパンガ、タルロック)を 表しています。
ところで、フィリピンの国会は2009年9月27日、スペインの植民地支配に屈服しなかったムスリムに敬意を表して、光条を1本増やして9本とする議案を可決しています。近い将来、太陽から発する8つの光が、9つになるかも知れませんね。
国旗を掲揚する際、戦争時には赤が上にして「愛国心」を強調して掲げるそうです。
フィリピン国旗の歴史
フィリピン国旗は、1908年~1919年10月30日、アメリカ合衆国占領時の11年間は、掲揚が禁止されていました。
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