OPM・フィリピン音楽

O.P.M.とは

フィリピンのポピュラー音楽は、一般にO.P.M.と総称されています。 O.P.M.とは、Original Philipino Musicの略語で、 1970年代初頭から使われるようになった言葉です。

ちなみに、O.P.M.という言葉には、もう一つの意味があります。 フィリピン音楽の振興、プロモートを目的に組織されたORGANISASYON NG PILIPINONG MANGAAWIT という 組織のことです。

O.P.M.という言葉生まれた経緯を見ると、フィリピンのポップスの立ち位置が見えてきます。 1970年以前までは、フィリピンではアメリカのポピュラーが圧倒的に幅を利かせていました。

では、当時、フィリピンのポップスは無かったの? という素朴な疑問が湧き上がります。 もちろん、ありました。ただし、ちょっと日のあたらない音楽という位置づけだったようです。

人前で「フィリピンのポップスが大好き」と言おうものなら、みんなから 「ダサい」と思われてしまうのでははいかと、ちょっと気後れしてしまうような感覚です。

フィリピン人が大好きなラジオ放送でも、1970年代以前は、フィリピンのポップスがオンエアされることは、 非常に稀だったという話を聞きます。

ところが、1960年代後半になると、フィリピン独自の文化のアイデンティティを求める動きが 活発化します。

そして、1970年代に入ると、フィリピンの音楽関係者たちが業界をあげて、フィリピン人が書き、歌い、演奏する音楽をO.P.M.と総称して、 積極的に盛り上げようとする機運が高まります。

1973年には、フィリピンの放送業界は、「ラジオでの一日の放送時間中に、4曲のO.P.M.をオンエアすること」 という放送コードを策定。

1970年代に興隆したピノイ・ロックの代表的バンド、ホワン・デラ・クルスが歌ったヒミッグ・ナティン、 1977年に世に出たフレディ・アギラーのアナックなど、今日、「OPMの父」と呼ばれているような アーチストが生まれてきました。

こうしてフィリピン独自のポピュラー音楽が台頭する環境が徐々に揃い、今日に至っています。

フィリピン音楽総合サイト

PhilMusic.com
フィリピン音楽に関する総合サイト。ニュース、音楽レビューなどの記事の質が高く、批評眼の高さに定評がある。 現在はブログ形式で展開。
titik Pilipino
音楽総合サイト。各都市にチェーン展開している大手レコードショップ 「Odyssey」のアルバムセールスTop 10 Countdownを隔週で提供。2000年まで 遡って過去のデータもある。
ClickTheCity.COM
代表的なオンライン・シティ・ガイド。音楽のライブ情報やチャート情報が充実。
OPM
フィリピン音楽の振興、プロモートを目的に組織されたORGANISASYON NG PILIPINONG MANGAAWIT (OPM) の公式サイト。
KATHA - Organization of Filipino Composers
フィリピンのソングライターの組織、KATHAの公式サイト。
Fiesta Mundo
芸能関係のサイト。インディーズ系アーチスト中心のFiesta Mundo Top 40を掲載。
Pinoy Banda
フィリピンのロック・バンドのポータルサイト。インディーズ系を含む各バンドのプロフィール、 ツアー情報など。
Channel V Amp
フィリピンのインディーズ系のグループの情報、インタビューなど。視聴もできます。
Jazz Society of the Philippines
フィリピン・ジャズ協会/The Jazz Society of the Philippinesの公式サイト。 ピノイ・ジャズ関係のニュース、ライブ情報、など。

フィリピン芸能情報

Showbizpinoy.com
芸能界に関する総合サイト。インタビュー、ゴシップなど。
PEP (Philippine Entertainment Portal)
フィリピンのエンタメ情報のポータルサイト。フィリピンのテレビ、映画、音楽、インディーズ、劇場などフィリピンのエンターテイメント全般を 幅広くカバーしています。

フィリピンのメジャーレコード会社

PARI
1972年に設立されたフィリピン・レコ-ド産業協会(PARI : Philippine association of the record industry)の公式サイト。
Alpha music
Alpha music corporationの公式サイト。比国内でリリースされている 海外・国内アーチストの情報など。国内アーチストは、Color It Red、Hemp Republic、Session Road など、ちょっと渋めのアーチストのアルバムを多くリリース。
EMI
EMI Music の公式サイト内にあるEMI Music Philippinesのページ。
EMI Music Philippines
EMI Music Philippinesの公式サイトも登場しました。 Bamboo、he Bloomfields、Hale、Chillitees、Sandwich、Sugarfreeなど、 どちらかといえば、バンド系のアルバムを多くリリースしています。
GMA Records
2003年にGMA Network系列のレコード会社として設立。 ジョリーナ(Jolina Magdangal)、ジャノ・ギブス(Janno Gibbs,)、マイケル・ヴィンセント(Michael V)などが所属。
Star Records
ABS-CBNグループのレコード会社、スター・レコード/Star Recordsの公式サイトです。Aiza Seguerra、April Boy Regino、Christian Bautista、Erik Santos、Sheryn Regisなどなど数多くの国内アーチストのアルバムをリリース。
Sony BMG Music Entertainment (Philippines)
Sony BMG Music Entertainment (Philippines)の公式サイト。比国内でリリースされている セリーヌ・ディオン/Celine Dionに代表される海外アーチストのアルバムを 中心にリリースしています。

フィリピンのインディペンデント・レーベル

N/A Record
1999年設立。フィリピンのインディペンデント・レーベルを代表するN/A Recordの公式サイト。2000年初頭、 数々のオリジナリティ溢れるアルバムをリリース。残念ながら 現在、サイトは閉鎖。
CANDID RECORDS PHILIPPINES
ジャズ批評家ナット・ヘントフがA&Rを務めていた ニューヨークのジャズ専門レコード会社CANDID RECORDSのフィリピン・ブランチのサイト。 比国のジャズ系のアーチストのアルバムをリリース。 英比ハーフのシンガー・ソング・ライター、Mishka Adamsは要チェック!
Terno Recordings
マニラをベースに活躍する音楽批評家にしてDJ、Toti Dalmacionが立ち上げた インディー・レーベルの公式サイト。Radioactive Sago Project、Up Dharma Down、Paramitaなど、今、マニラで 最も刺激的なアーチストらのアルバムをリリース。
TOWEROFDOOM.NET!
2002年にEric Perlas のホームスタジオとして出発。2005年からは正式にレコーディング・スタジオとしての 体裁を整え、現在では数々のインディーズ系の作品を手がけている。 また、Audio Summoned Flesh、APRIL MORNING SKIES、IMBUE NO KUDOS、VALLEY OF CHROME、 BLOODSHEDD、THE OUT OF BODY SPECIALなど注目のインディー・アーチストのアルバムをリリース。

フィリピン伝統音楽

HANS BRANDEIS HOMEPAGE
ドイツの音楽民族学者によるフィリピンの伝統音楽に関するサイト。
G R A C E N O N O . C O M
ネオエスニック系のアーチスト、グレース・ノノの公式サイト。主催するインディーズ・レーベル TAO MUSICは、数々の伝統音楽をアルバム化している。

フィリピン音楽関係のオンラインショップ

KALUGURAN
日本でのフィリピン物産の販売と情報提供を行っているサイト。音楽CD、VCD、DVDなども販売。
KabayanCentral.com
eコマース。OPM Musicコーナーには膨大なリストがある。
Planet Pinoy
主に海外在住のフィリピン人を対象としたeコマース。音楽、映画関係のオンラインカタログが充実している。
Divisoria.com
主に海外在住のフィリピン人を対象としたeコマース。音楽、映画関係のオンラインカタログが充実している。