『昔のはじまり』 第27回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門で上映!

フィリピンの怪物的映画作家ラブ・ディアス監督の5時間強に及ぶ『昔のはじまり』が第27回東京国際映画祭で上映 / 2014年10月23日(木)~31日(金)

2014年10月23日(木)~31日(金)、六本木ヒルズ(港区)やTOHOシネマズ日本橋(中央区)を舞台に「第27回東京国際映画祭(27th Tokyo International Film Festival)」が開催されます。

フィリピン映画に興味を持つ者として見逃せないのが、コンペティション部門で上映される『壊れた心』、 そして「アジアの未来」部門でワールドプレミア上映される 『雲のかなた』、 そして、世界各国の話題作を取り上げる「ワールド・フォーカス」部門で上映される本作品『昔のはじまり』(From What is Before)です。

昨年開催された第26回東京国際映画祭にて上映された『北(ノルテ)―歴史の終わり』に続き、フィリピン映画界の怪物的映画作家・ラヴ・ディアス監督の新作が上映されます。

田舎の村で不思議な事件が次々と起き、政府軍が頻繁に周回し、乱暴な民兵たちが地域を制圧。そして1972年、フェルディナンド・マルコス大統領がフィリピン全土に戒厳令を宣言……。

マルコスが独裁体制を固めた1970年代の村を舞台に、実に5時間半を超える驚愕のドラマが展開します。

フィリピンにおけるファシズムの起源を問うような映画内容は、第67回ロカルノ国際映画祭(2014年)のコンペティション部門に出品され、見事、国際映画祭大賞(金豹賞)を受賞しています。

日本では、あまり馴染みのないラヴ・ディア監督ですが、フィリピンの社会的・政治的状況を映し出す作家として知られています。

これまでの監督作品に「Batang West Side」(2001年)、「Evolution of a Filipino Family」(2005年)、「Heremias, Book One」(2006年)、「Death in the Land of Encantos」(2007年)、「北(ノルテ)―歴史の終わり」(2013年)などがあります。

怪物的映画作家・ラヴ・ディアス監督の世界に触れるチャンスです!

『昔のはじまり』上映スケジュール

10月24日(金)16:00~
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen4
※登壇ゲストの予定有り。Q&A: ジョエル・サラチョ(俳優)
10月26日(日)10:20 ~
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen9
※登壇ゲストの予定有り。Q&A: ジョエル・サラチョ(俳優)
料金
一般料金:1300円(税込)
学生料金:1000円(税込)
学生当日料金:500円(税込)
チケット購入方法

『昔のはじまり』短編バージョンの予告編

第67回ロカルノ国際映画祭(2014年)の金豹賞受賞インタビュー

『昔のはじまり』オリジナル予告編&ポスター

昔のはじまり ポスター1 昔のはじまり ポスター2 昔のはじまり ポスター3

『昔のはじまり』作品データ

タイトル
邦題:昔のはじまり / 英題:From What is Before / 原題:Mula sa Kung Ano ang Noon
監督
ラヴ・ディアス(Lav Diaz)
脚本
ラヴ・ディアス(Lav Diaz)
キャスト
Perry Dizon、Roeder、Hazel Orencio、 Karenina Haniel、Reynan Abcede、Mailes Kanapi、Ian Lomongo、Joel Saracho、Evelyn Vargas、他。
製作年/製作国/言語
2014年 フィリピン フィリピン語 モノクロ
上映時間
338分
関連サイト
Facebook:Mula Sa Kung Ano Ang Noon
Facebook:Lav Diaz

第27回東京国際映画祭の概要

2014年10月23日(木)~31日(金)、六本木ヒルズ(港区)やTOHOシネマズ日本橋(中央区)を舞台に開催される「第27回東京国際映画祭(27th Tokyo International Film Festival)」

第一回目となる今年はタイ映画に注目! 「魅惑のタイ」と題してタイ映画の新作をはじめ、インディーズからメジャーまで幅広いラインアップで上映されます。

期間中は「東京 サクラ グランプリ」を選出する同映画祭のメイン部門である「コンペティション」(15本)をはじめ、日本未公開のエンタテインメント最新作をプレミア上映する「特別招待作品」、 独創的な日本のインディペンデント映画作品に焦点を当てた「日本映画・スプラッシュ」、 世界各国の話題作を取り上げる「ワールド・フォーカス」、 あるいはアジア(日本、中東地域を含む)で作られた新鋭監督の1本目または2本目の長編作品を対象にしたコンペティション部門「アジアの未来」などがあります。

そして、今年から国際交流基金アジアセンターがアジアの国、監督、俳優、テーマなどに焦点を当てた「CROSSCUT ASIA」(クロスカット・アジア)を東京国際映画祭内に創設。アジアを鋭く切り取った珠玉の映画を紹介するアジア映画の特集上映を行います。第1回の今年はタイに焦点を当てた「」。

第27回東京国際映画祭