第27回東京国際映画祭でフィリピン映画『雲のかなた』

ピノイ・ロックのカリスマ、ジョーイ・ペペ・スミスが重要な役で出演する『雲のかなた』が第27回東京国際映画祭・アジアの未来部門にてワールドプレミア上映! / 2014年10月23日(木)~31日(金)

2014年10月23日(木)~31日(金)、六本木ヒルズ(港区)やTOHOシネマズ日本橋(中央区)を舞台に「第27回東京国際映画祭(27th Tokyo International Film Festival)」が開催されます。

フィリピン関連としては見逃せないのが、コンペティション部門に出品される『壊れた心』、 世界各国の話題作を取り上げる「ワールド・フォーカス」部門で上映されるラヴ・ディアス監督の『昔のはじまり』、 そして「アジアの未来」部門でワールドプレミア上映される『雲のかなた』です。

映画『雲のかなた』は、両親を亡くした15歳の少年が、祖父との生活を経て希望を見出し、人生を立て直す物語です。

フィリピン北部にある祖父の家で暮らすことになった少年。祖父は、ふさぎ込む孫を、かつて両親が登った山に一緒に登ることを提案。祖父と夜通しの登山に出発する少年…。

15才の少年、アンディ役を演じるルル・マドリッドはフィリピンのテレビを中心に活躍している新進スターです。

そして少年の祖父を演じるのは、なんと1970年代に興隆したフィリピン・ロック界のカリスマ、ジョーイ・ぺぺ・スミスです。ぺぺ・スミスはフィリピンでは俳優としても長らく活躍していますが、まさかその姿をフィリピンに先駆け、日本でワールド・プレミア上映で見ることができるとは、驚きです!

監督のペペ・ジョクノは、弱冠27歳というフィリピンの若手監督です。デビュー作の『Clash』(2009年)では、見事ヴェネチア映画祭新人監督賞(未来の獅子賞)を受賞している新鋭気鋭の監督です。

本編はフィリピンとフランスの合作映画ですが、フィリピン側の女性プロデューサーのビアンカ・バルブエナも20代と若く、東京フィルメックスの「タレント・キャンパス・トーキョー」に参加した経験を持つそうです。

映画は、駆け出しの映画監督バーグを軸に展開します。高校時代の同級生や女優のタマゴ5人は、SF映画を撮ろうとUFOが出る場所をめざして撮影旅行に・・・。

高校時代と現在を行きしつつ、ノスタルジー感覚に溢れたインディーズ映画撮影の青春ロードムービー作品に仕上がっています。

『雲のかなた』上映スケジュール

10月27日(月)20:50~
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen6
※登壇ゲストの予定有り。Q&A:ペペ・ジョクノ(監督/脚本)、ビアンカ・バルブエナ(プロデューサー)
10月30日(木)20:55 ~
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen4
※登壇ゲストの予定有り。Q&A:ペペ・ジョクノ(監督/脚本)、ビアンカ・バルブエナ(プロデューサー)、ペペ・スミス(俳優)
料金
一般料金:1300円(税込)
学生料金:1000円(税込)
学生当日料金:500円(税込)
チケット購入方法

『雲のかなた』メイキング・ビデオ

『雲のかなた』作品データ

タイトル
邦題:雲のかなた / 英題:Above the Clouds / 原題:Alapaap
監督
ペペ・ジョクノ(Pepe Diokno)
脚本
ペペ・ジョクノ(Pepe Diokno)
キャスト
ルル・マドリッド(Ruru Madrid)、ペペ・スミス(Joey‘Pepe’Smith)、 他。
製作年/製作国/言語
2014年、フィリピン=フランス、フィリピン語
上映時間
87分
公式サイト
Above the Clouds
Facebook:Above the Clouds

第27回東京国際映画祭の概要

2014年10月23日(木)~31日(金)、六本木ヒルズ(港区)やTOHOシネマズ日本橋(中央区)を舞台に開催される「第27回東京国際映画祭(27th Tokyo International Film Festival)」

第一回目となる今年はタイ映画に注目! 「魅惑のタイ」と題してタイ映画の新作をはじめ、インディーズからメジャーまで幅広いラインアップで上映されます。

期間中は「東京 サクラ グランプリ」を選出する同映画祭のメイン部門である「コンペティション」(15本)をはじめ、日本未公開のエンタテインメント最新作をプレミア上映する「特別招待作品」、 独創的な日本のインディペンデント映画作品に焦点を当てた「日本映画・スプラッシュ」、 世界各国の話題作を取り上げる「ワールド・フォーカス」、 あるいはアジア(日本、中東地域を含む)で作られた新鋭監督の1本目または2本目の長編作品を対象にしたコンペティション部門「アジアの未来」などがあります。

そして、今年から国際交流基金アジアセンターがアジアの国、監督、俳優、テーマなどに焦点を当てた「CROSSCUT ASIA」(クロスカット・アジア)を東京国際映画祭内に創設。アジアを鋭く切り取った珠玉の映画を紹介するアジア映画の特集上映を行います。第1回の今年はタイに焦点を当てた「」。

第27回東京国際映画祭