セブ・シティ・ガイド

セブ市概要

ラブラブ酋長像 セブ州の州都セブ市は、フィリピン中部のヴィサヤ諸島から南のミンダナオ島に至る地域の 宗教、文化、商業、交易、産業の中心地です。

セブ市は、国際線・国内線など発着も多く、航空路線の重要なハブとなっています。 日本企業も多く進出しており、最近では、コールセンターを始めとするIT産業も活発化しています。

地理的に見ても、ちょうどフィリピン全体の中心部に位置しており、「フィリピンのへそ」といったところです。 セブっ子たちは、セブを「クィーン・シティ・オブ・フィリピン」と誇らしげに呼びます。

ラブラブ酋長の言葉 歴史的に見ても、1521年4月7日にフェルディナンド・マゼランがまずマクタン島に上陸して以来、 この一帯から開拓していった経緯があります。

そのため、「マゼラン・クロス」「サント・ニーニョ教会」「サン・ペドロ要塞」など、 スペイン統治時代の歴史的建造物も多く残されています。

また、毎年1月の第3日曜日には、シヌログ祭というフィリピンでも有数のお祭りが開かれ、 フィリピン全土&世界中から観光客が訪れます。

そして、セブと言えば何といっても美しいビーチリゾート! セブ市の対岸にあるマクタン島を始め、 セブ島各地・周辺には、まだ日本ではそれほど知られていないものの、隠れたビーチ・リゾート、秘島があります。

セブ国際空港からのアクセス

成田発セブ行きの直行便なら約4時間余りのフライトでセブ国際空港に到着します。 セブ国際空港は、セブ市内ではなく、セブ島東に隣接するマクタン島にあります。正式な名前も マクタン・セブ国際空港です。

リゾートホテルに宿泊するツアー旅行の場合は、ホテルの送迎車が空港まで迎えに来てくれます。 ツアー旅行でない場合は、到着ロビーにホテル紹介のカウンターやクーポンタクシーのカウンターがあります。

クーポンタクシーのカウンターには行き先ごとの料金表があるので、先に料金をカウンターで支払います。 大型リゾートホテルがズラリ建ち並ぶマクタン島東側には、約15分~20分で着きます。約300ペソです。 セブ本島のセブ市中心部まで約45分、料金は約400ペソが目安です。

セブに慣れているなら、クーポンタクシーではなく、普通のタクシーを使う手もあります。 到着ロビーの脇にある階段で上の出発ロビーに上がって、外を見るとタクシーがズラリと並んでいます。 運転手に行き先を告げると、なぜか料金を書いた紙をくれます。 降りる時は、その料金だけ支払えばOKでした。

しかし、法外な値段を吹っかけるドライバーも多いようです。自己責任で! セブ市中心部のフエンテ・オスメニャまで200ペソ前後が 目安です。

政府観光省案内所マクタン・セブ国際空港オフィス/Department of Toursim : /Mactan-Cebu International Airport Branch
所在地:c/o Mactan-Cebu International Airport, Lapu-Lapu City Tel:032-340-8229
時間:月~金曜7時30分~12時、13時~17時30分
Tel:032-254-2811
休日:土、日曜、祝日
旅行者緊急案内所/Task Force Turista
032-254-4023/0080
日本大使館セブ駐在官事務所/Consular Office of Japan in Cebu
所在地:7th Floor, Keppel Center, Samar Loopcor. Cardinal Sosales Ave., Cebu Business Park, Cebu City.
Tel:032-231-7321/7322

両替はどこでする?

セブ国際空港の到着ロビーには、国際線&国内線ともに両替所があります。 レートはあまり良くないので、少しだけの両替に留めておきましょう。

マニラのニノイ・アキノ国際空港経由でセブ国際空港に来る場合は、セブ国際空港内の両替所よりも、 ニノイ・アキノ国際空港内の両替所の方がレートがいいです。

セブ市近辺で一番レートが良いと言われているのは、 セブ市中心部のフエンテ・オスメニャ/Fuent Osmena(オスメニャ・サークル)に面した セブ・ミッドタウン・ホテルの、脇あたりにある両替所です。

セブ旅行した際、セブ市内のあちらこちらで両替した中では、確かに一番良いレートでした。

セブ市の見所スポット

セブ市を始め、隣接するマンダウエ市(Mandaue City)、マクタン島ラプラプ市(Lapu-Lapu City)、 タリサイ市(Talisay City)などの市町を合わせて「メトロ・セブ」と呼ばれます。

セブ市の人口は約60万人ですが、メトロ・セブ圏の総人口は約235万人にも及びます。 メトロ・マニラに次ぐフィリピン第2位の都市圏です。

とはいうものの、セブ市の佇まいは、どこかのんびりとしたものがあります。 メトロ・マニラが持つギラギラした緊迫感は、あまり感じられません。

何よりも、セブ市内では、歩こうと思えば、ある程度、歩いて回れる“ヒューマン・サイズ”の街です。

セブ市は、フエンテ・オスメニャ/Fuent Osmena(オスメニャ・サークル)を中心にイメージします。 フエンテ・オスメニャは、セブ市の起点となるロータリーです。 南北にオスメニャ大通り/Osmena Blvd.(地元では、ジョーンズ通りとも呼ばれています)、 東西にジェネラル・マキシロン通り/General Maxilon Avenueが通っています。

フエンテ・オスメニャ/Fuent Osmena(オスメニャ・サークル)周辺は、 中級ビジネスホテル、高級ホテル、ロビンソンデパート、レストラン、病院、大学など が揃っています。一泊1000ペソ以下の、ペンションなどの安宿も、オスメニャ通り周辺に多くあります。

  1. セブ市内のペンション/安宿ページ参照

セブ州政府庁舎フエンテ・オスメニア/Fuent Osmeniaを南北に走るオスメニア通り/Osmena Blvd. の北端には、白亜のセブ州政府庁舎/Provincial Capitolがデーンと鎮座しています。

メトロ・ガイサノ・デパート オスメニア通りを南に行くと、「フィリピン最古の通り」と言われるコロン通り/Colon Streetに行き当たります。 このコロン通り周辺がセブ市のダウンタウン。 庶民的なデパート、メトロ・ガイサノを始め、地元庶民で賑わう映画館、レストラン、ショップなどが軒を連ねる繁華街です。

さらに南に下れば、カルボン・マーケットがあります。 近くには、スペイン統治時代の歴史的建造物、マゼラン・クロスやサント・ニーニョ教会、それに 政府観光省案内所セブ・シティ・オフィスもあるので、セブの地図やセブ近辺の観光旅行情報をゲットできます。

セブ市ダウンタウンの見所スポット

政府観光省案内所セブ・シティ・オフィス / Department of Toursim : Cebu City Main Office
所在地:G/F LDM Bldg., Lapu-Lapu St., Cebu City, Cebu 6000
時間:月~金曜6時30分~18時30分
Tel:032-254-2811/6077
休み:土、日曜、祝日
カルボン・マーケット / Carbon Market
カルボン・マーケット/Carbon Marketセブ市の南、港近くにあるセブの台所的なセブ最大のマーケット。 野菜、果物、魚介類、肉類、生活雑貨などがギッシリと 売られています。 多くの旅行者にとって、アジア各地のマーケット巡りは楽しいものですが、 カルボン・マーケットは、多少、荒れた雰囲気が漂っています。 あまり物見遊山で訪れる場所ではないような気配も……。盗難などのトラブルにはご注意を。
マゼラン・クロス/Magellan's Cross
1521年フィリピンで最初にキリスト教の洗礼が行われたとされる場所です。 マゼランが建てたと言われる木製の十字架=マゼラン・クロスが、 八角堂の建物に収められています。天井のフレスコ画は必見。周囲は公園になっています。
サント・ニーニョ教会/Santo Nino Church/San Augustin Church
サント・ニーニョ教会 16世紀に建立されたフィリピン最古の歴史を持つ教会です。別名サン・オーガスチン教会。 中には、マゼランがセブのフアナ女王に贈ったとされる守護聖人サント・ニーニョ像があります。 サント・ニーニョとは「幼きイエス・キリスト」という意味で、フィリピンでは 篤い信仰の対象になっています。
サント・ニーニョ博物館
サント・ニーニョ像 サント・ニーニョ教会のすぐ南側にある博物館です。サント・ニーニョ教会の歴史を展示しています。 教会近くで売られているサント・ニーニョ像は、おみやげの定番です(右写真)。
開場:火~日曜8時~12時、13時30分~17時
入場料:20ペソ
休館:日曜、祝日
サンペドロ要塞/Fort San Pedro
16世紀スペインの初代総督レガスピにより、港の近くに建てられ始めた石造りの要塞。 フィリピン最古の要塞と言われています。公園のような形で公開されています。
開場:7時~17時
入場料:21ペソ
休み:無休
サンペドロ要塞国立博物館/Fort San Pedro National Museum
サンペドロ要塞の園内にある博物館です。サンペドロ要塞の歴史を展示しています。
開場:8時~17時
入場料:サンペドロ要塞への入場料に含む
休み:月、日曜、祝日

セブ市アップタウンの見所スポット

オスメニャ記念館/Sergio Osmena Memorablilia and CAP art Gallery
セルジオ・オスメニャ像 フィリピン独立に寄与したセブ出身の政治家、セルジオ・オスメニャの邸宅が記念館として公開されています。 オスメニャ・ファミリーは、国会議員、セブ州知事、セブ市長など多数の政治家を輩出しているセブの名門政治家ファミリーです。 オスメニャ大通り沿いにあります。
開場:9時~12時、13時~17時
入場料:無料
休日:日曜、祝日
アヤラ・センター・セブ/Ayala Center Cebu
セブ市のアップタウンにあたる北東部にある大型ショッピング・モールです。 地元では、ちょっとお洒落なモールという感じで受け取られています。中にはシティバンクも入っています。 さすが、アヤラ財閥。公式サイトもちゃんとありました。
道教寺院 / Taoist Temple
セブ市の中心から北に広がる丘に、セブ経済を握っている華人系が多く住む高級住宅街ビバリー・ヒルズがあります。 そこにある老子を祭った寺院です。
トップス/Tops
セブ市北部にあるブサイ・ヒルズの頂上にある展望台。 セブ市内~マクタン島にかけての雄大なパノラマ風景を楽しむことができるスポットとして有名です。 行ってみようとしたところ、 安宿のスタッフから「ええ? あんな遠い所に、これから出掛けるの? スンゴい遠いわよ! 信じられない!」 と言われて・・・断念(苦笑)。 フエンテ・オスメニアからタクシーで30分、往復で200ペソほどの距離なんですが……。
開場:24時間
入場料:100ペソ
休み:無休

シヌログ祭/Sinulog Festival

歴史的建造物が多いセブですが、最大の見所といえば、 毎年、1月の第3日曜日にセブ市で開催される一大フェスティバル、シヌログ祭/Sinulog Festival! です。

もともと16世紀に、マゼランからセブの女王に贈られたサント・ニーニョ(幼きイエス・キリスト)の像が、傷一つ無く残ったことから、セブのキリスト信仰の象徴となり、そのサント・ニーニョを祝うお祭りと言われています。

シヌログ/Sinulogとは、ビサヤ語で「踊る」といった意味だそうです。セブでは、シヌログが行われる第3日曜日がある週をシヌログ・ウィークと呼び、美人コンテスト、写真展、イベントなどが次々と行われます。

そして日曜日がハイライト。フィリピン中から集まったダンサーたちがカラフルな衣装に身を包み、 ドラムやホーンのサウンドに合わせて街中を練り歩くダンス・パレードが行われます。

それに合わせて、国中から集まった観光客、見学者たちも巻き込み、歓声と熱狂が渦巻く大フィーバー。 お祭り好きのフィリピンでも、一、二を争う派手なお祭りと言われています。

Sinulog Foundation
セブ市のシヌログ・ファンデーションによるシヌログ祭公式サイト。 シヌログ祭の概要、イベントスケジュール、パレードのルートなど。 祭りの様子を伝える美しい写真も豊富に掲載されています。

観光地・セブでトホホなこと

人口約60万人のセブ市は、フィリピンでも大都会の部類に入ります。しかし、街全体は、 どこかのんびりとしたものがあります。

とは言うものの、多くの旅行者が訪れる観光地のためか、トホホな面があります。 「旅行者からはボッて当然! まして日本人なら、もーボリまくちゃうもんねー」という態度が、 ごくごく自然に身についている気配が濃厚なのです ^_^;

とにかく観光に関係する、あるいは日本人が多く来る場所では、 地元住民価格にならない傾向がグッと強くなります。 タクシーにしても、日本人旅行者と見るやメーターを倒さないで走ろうとするドライバーが多くいます。

そこで、観光関係の場所で何かを購入したり、有料のサービスを受ける時は、事前に宿のスタッフなど地元の人に、適正な価格を尋ねておく癖をつけてみてはどうでしょうか。

聞いた価格とギャップがある場合は、「あれ? おっかしいなぁ。フィリピン人の友人は、これこれの価格だと言っていたのになぁ。変だなぁー」とボヤいたり、突っ込んだりすると、案外、相手も苦笑しながら通常の価格に戻してくれたりします。

正直、いつも価格をめぐってバトルするのは疲れます。そもそも、一見の旅行者には、なかなか地元価格にしてくれません。そこで、ジョークを交えながらコミュニケーションを楽しむ方法が良いと思います。コミュニケーションを楽しめない相手の場合は・・・基本、相手にしない方向で行きます。

こうしたやり取りを楽しむことができれば、旅行も楽しくなります。 でも、後で適正価格を知って、「あー、知らなきゃ良かった!」とゲンナリするのが実情だったりします ^_^;

セブ関連サイト・リンク集

Cebu Province Official Website(英語)
セブ州公式サイト。
Cebu City Government(英語)
セブ市公式サイト。
セブ日本人会
セブ日本人会の公式サイト。
ゴトSUNのセブ島旅行情報
セブ島(およびセブ島周辺の島)に関する豊富なコンテンツを展開。 セブに関する基本情報に始まり、宿泊、ダイビング、食、ショッピングなどなど、 セブ旅行役立つ情報を広範囲にカバーしています。
知られざるセブ島
旅行では、なかなか接することのないセブ島の“本音の実情”が、非常に興味深く紹介されています。
想い出がいっぱい - 旅行記リンク集
海外旅行記リンク集サイト。 「フィリピン・セブ島」にも、 かなりの数の旅行記が登録されています。
Bridge Cities
セブ長期滞在&移住などを扱った総合情報サイトです。
フィリピン・セブ留学日記 (留学・観光・旅行・料理)
セブ島に英語留学した方の留学日記ブログです。セブの観光情報、現地の美味しいレストラン情報などを豊富な写真で紹介しています。
セブ島『格安』英語留学・観光・生活情報 ★ CeBlog ★
セブ島に英語留学した後、現地で働いている方が、格安英語留学、観光・生活情報、 レストラン情報などを豊富な写真で紹介しているブログです。