旅の準備 - ガイドブック比較

フィリピン・ガイドブックあれこれ

2005年にフィリピンへ旅行した時、宿である日本人旅行者に出会いました。すでに何度かフィリピンに来ており、 ある程度、フィリピンにも慣れているようでした。

時間があれば、一緒に食事したり、ビールのグラスを傾けたものですが、 そんなある日、高熱で倒れてしまいました。

はれぼったい顔でフラフラになりながら、「何か薬は持っていないか?」と部屋を尋ねてきたのです。 あいにく風邪薬や胃腸薬ぐらいしかなかったので、「日本語が通じる病院に行ったほうがいいのでは?」と言うと、 「病院の名前も、電話番号も分からない」との返答・・・・・・。

何度かフィリピンに来ているため、今回はガイドブックの類も 一切、持ってきていなかったというのです・・・・・・。

現在、『地球の歩き方』を始め、さまざまなガイドブックが刊行されています。 しかし、正直、フィリピン関連のガイドブックは、他国に比べて、あまり充実しているとは 言い難い状況です。

例えば『地球の歩き方』にしても、旅行仲間の間では評判が良くなかったりします。 項目によっては、情報が古かったり、あるいは間違っている個所もあるかも知れません。

15年前に初めてフィリピンを旅行した時は、 『地球の歩き方』にある微妙な記述を鵜呑みにして、えんえん1時間も炎天下を歩き続けた、 という素敵な想い出もあります ^_^;

しかし、です。旅行者に必要と思われる情報を、あらゆるジャンルに渡って網羅しているガイドブックは、 やはり必需品です。

ガイドブックの記述を全て鵜呑みにするのではなく、あくまで有益な情報を得るための 一つの参考手段、と割り切れば、これほど便利な情報源を持っていかない手はありません。

先日、書店に行き、「旅行」の棚に並んでいるフィリピン関係のガイドブックをかたっぱしから手にとってみました。 自分が比較的、詳しい項目について読み比べてみると、それぞれ一長一短といったところでした。

ある項目についてみると、A社のガイドブックの記述が詳しく、別の項目についてみるとB社の ガイドブックの記述の方が詳しい、といった感じでした。

考えみれば、旅行のスタイルは個人ごとにかなり異なるので、結局のところ、 「自分の旅行スタイルに合ったガイドブックが良い」という当たり前の事実に落ち着きそうです。

そして、依然として『地球の歩き方』が自分には合っていると思いました。

「南の島情報」が充実しているロンリープラネット

フィリピンに行くときは、実はもう一冊、ガイドブックを持っていきます。ロンリープラネットのフィリピン版です。

ロンリープラネットは、オーストラリアの出版社が刊行している旅行ガイドブックですが、ことにバックバッカーの間では非常に人気が高いことで 知られています。全て英語ですが、シンプルで簡潔な表現が多く、読みやすいです。

そして、何といっても旅に関する豊富な情報量には目を見張らされます。一般の旅行者の間では、 まだ評判にはなっていないもの、素晴らしいビーチがある「秘島情報」や「ポスト・ボラカイ情報」なども、 たくさんあります。秘島好きには手放せないガイドブックです。

『地球の歩き方』と『ロンリープラネット』は、両者とも貧乏旅行者というか、 バジェット派旅行者を主な対象としているガイドブックです。

ところが、両者を読み比べて見ると、旅行に対する思想というか、背後にある考え方に 大きな違いを感じることができて非常に興味深いです。

『ロンリープラネット』は、メディアファクトリーという出版社から日本翻訳版も出版されています。 しかし、タイ編やベトナム編の日本翻訳版はあるのに、フィリピン編の日本翻訳版はありません。 フィリピンは人気がないからでしょうか・・・・・・残念です。

フィリピン旅行ガイドブック

D27 地球の歩き方 フィリピン 2015~2016 D27 地球の歩き方 フィリピン 2015~2016
フィリピン旅行ガイドの定番です。時に不評な話を耳にすることもありますが、フィリピン旅行に関する事柄をこれだけ多岐に渡って網羅している日本語のガイドブックはありません。
オススメ度 ★★★★★
ロンリープラネット フィリピン編Lonely Planet Philippines (Travel Guide) [Kindle版]
世界中のバックパッカーのマスト・アイテム、ロンリープラネットのフィリピン編の第12版 (2015/4/1) 。英語ですが、その詳細かつ圧倒的な情報量と質は「地球の歩き方」をはるかに凌駕しています。アマゾンで一部、中身を読むこともできます。
オススメ度 ★★★★★
Metro Manila Street Atlas Metro Manila Street Atlas (Citiatlas)
旅行するなら地図は必需品! メトロマニラの各街を見開きごとに、小さな通りまで記述。 書籍形式なので持ち歩きにも便利です!

マニラ ジープニー路線図

ジープニーを自在に乗りこなすことができれば・・・「でも、路線がよくわからーん!」 「ジープニーの路線図があったらなぁ」とは、マニラを旅行した多くの方が思うこと。

というのも、ジープニーは路線が決まっており、 それぞれの行き先を知らないと、気がついたらとんでもない所に来ちゃった、となりかねません(T_T)

そこへ、 待望のジーププニー路線図が登場! ジープニーの他にバスやフェリー、国内航空便の情報も掲載。 日本の一部の書店、マニラで購入することができます。

東京 (1部840円)
三省堂神保町本店 / Tel 03-3233-3312
マップハウス / Tel 03-3295-1555
マニラ (1部250円)
ねもとレストラン / パサイ市 / Sen.Gil Puyat Ave. Pasay City
Las Palmas Hotel / マニラ市マラテ / 1616A.Mabini St.,Malate,Manila Ms.Moti Business Ctr.
Diamond Hotel(Sundry Shop) / マニラ市マラテ / 1126 Roxas Blvd.cor. Dr.J.Quintos St.,Manila City
Hostel 1632 / マニラ市マラテ / 1632 Adriatico St.,Malate,Manila City
Swagman Hotel / マニラ市エルミタ / 411A.Flores St., Ermita, Manila Ms.Agnes Urea,
Mabini Pension / マニラ市エルミタ / 1337A.Mabini St.,Ermita, Manila Ms.Nona Laodenio, Ms.Nora
Lotus Garden Hotel / マニラ市エルミタ / 1227 A.Mabini St.,Ermita, Manila
City Garden Manila / マニラ市エルミタ / 1158 A.Mabini St.,Ermita, Manila
City Garden Makati / マカティ市 / 7870 Makati Ave. cor Kalayaan Ave., Makati City