ニノイ・アキノ国際空港にある4つターミナルと乗り継ぎ

ニノイ・アキノ国際空港/Ninoy Aquino International Airport, NAIA

フィリピンのマニラにある国際空港が、ニノイ・アキノ国際空港(Ninoy Aquino International Airport)です。フィリピンでは、通常、NAIAと呼ばれています。

かつてはマニラ国際空港/MIAと呼ばれていましたが、1983年8月、ベニグノ・アキノ・ジュニア上院議員が亡命先のアメリカから帰国した空港内で暗殺されたことを機に、現在の名称に改称されています。ニノイは、ベニグノ・アキノ・ジュニア上院議員の愛称です。

現在、ニノイ・アキノ国際空港には4つのターミナルがあります。

ニノイ・アキノ国際空港にある4つのターミナルにおける航空会社ごとの使用発着ターミナル

ターミナル1 / NAIA Terminal 1
国際線専用ターミナルですが、老朽化が激しく、利用者の評判は“最悪”と言えるほど、非常に悪いものがあります。2015年に大規模なリニューアル工事を行っています。
日本航空をはじめ、ジェットスター・アジア(Jetstar Asia)およびジェットスター・ジャパン(Jetstar Japan)が発着しています。
その他、マニラに乗り入れている外国の航空会社の多くがターミナル1を使用しています。ユナイテッド航空、チャイナエア、エバー航空、Vエア、大韓航空、アシアナ航空、タイ国際航空、タイガーエア航空、マレーシア航空、他。
ターミナル2 / NAIA Terminal 2
フィリピン航空と、その子会社であるPALエクスプレスの専用ターミナルとなっています。日本とマニラを結ぶフィリピン航空の路線もターミナル2に発着します。
ターミナル3 / NAIA Terminal 3
2008年開業の最も新しいターミナルです。国際線、および国内線に使用されています。
国際線は、全日空、セブパシフィック航空(Cebu Pacific Air)、デルタ航空が発着しています。キャセイパシフィック、シンガポール航空、KLMオランダ航空なども使用。
国内線は、セブパシフィック航空、そしてフィリピン航空とPALエクスプレスもターミナル3を使用しています。
ターミナル4 / NAIA Terminal 4
国内線専用のターミナルで、以前は国内線ターミナル(Domestic Terminal)と呼ばれていました。
格安航空会社のエアアジア・ゼスト、およびセブパシフィック航空参加のセブゴー(Cebgo)が使用しています。

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国内線への乗り継ぎについて

ここで気になるは、まずマニラに飛んで、そこからセブなど他の地域に移動したい場合です。 つまり、国内線に乗り継ぎが必要なケースです。

ことに、到着便のターミナルと出発便のターミナルが異なる場合は注意が必要です。 なにしろ、それぞれのターミナル間が離れており、非常に利用しずらい空港として、つとに有名です。

ターミナル間を移動するには、空港が運営しているシャトルバス(ヴァン)か、 黄色の空港タクシーに頼ることになります。

シャトルバスは、 第1ターミナル→第2ターミナル→第4ターミナル→第3ターミナルの順で運行することになっているようですが、必ずしも順番通りに運行しているわけではないようです。そこで、利用する際は、必ずドライバーに目的のターミナル名を告げて、本当に目的とするターミナルに行くのか確認する必要があります。

料金は一律たったの20ペソです。  これがタクシーだと、100ペソ、200ペソはかかるハズ。中には悪質なタクシーもおり、数倍の値段をふっかけてくるケースもあります。シャトルバスならば、料金がふっかけられることはありません。

運行時間は6:00~深夜2:00までの間、約30分おきが目安。とはいえ、これはあくまで目安であって、実際に時間通りに運行しているわけではなく、乗客が集まらないと出発しないのが実情です。

また、ターミナル間の移動は日中は約30分が目安ですが、道が混雑する夕方では約1時間もかかることがあります。つまり、時間が読めない部分があります。

乗り継ぎは、やはり余裕を持って行いたいもの。時間が気になる場合・急ぐ場合はタクシーを利用することになります。

フィリピン航空でマニラに到着後、国内線に乗り継ぐ場合

フィリピン航空の国際線は全てターミナル2に発着します。また、フィリピン航空の国内線、および小会社のPALエクスプレスもターミナル2を使用しています。

そのため、セブやダバオ行き、あるいはラオアグや、プエルトプリンセサ行きなどの国内線に乗り継ぐ場合でも、他のターミナルへ移動する必要はありません。

しかしながら、フィリピン航空でマニラに到着した後、別の航空会社を使用してフィリピン各地に乗り継ぐケースもあります。その場合は、他のターミナルへ移動する必要があります。

フィリピン航空公式サイトのAt The Airport ニノイ・アキノ国際空港の最短乗り継ぎ所要時間についてページには、フィリピン航空と子会社のPALエクスプレスでマニラに到着後、必要な最短乗り継ぎ所要時間がまとめられています。

セブパシフィック航空でマニラに到着後、国内線に乗り継ぐ場合

セブパシフィック航空は、国際線・国内線とも全てターミナル2に発着します。そのため、東京(成田)・大阪・名古屋からセブパシフィック航空に乗ってマニラ到着後、フィリピンの国内線に乗り継ぐ場合でも、他のターミナルに移動する必要がありません。

セブパシフィック航空の国内線は、ルソン島、ヴィサヤ地域、ミンダナオにある主要都市をほぼカバーしています。セブやダバオ、あるいはボラカイの玄関口となるカティクランやカリボなど別の都市に乗り継ぐことができます。

※フィリピンの国内線を運行している航空会社については、国内線飛行機ページを参照。