2014年フィリピンからの訪日人数が過去最高!
2014年の海外からの訪日人数は過去最高の1,341万4000人! フィリピンは対前年比70%増と東南アジアで最高の伸び率!
日本政府観光局(JTNO)は2015年1月20日(火)、2014年の訪日外国人旅行者数(推計値)を発表しました。
それによると、2014年に日本を訪れた外国人は前年比29.4%増の1341万4000人。
これまで過去最高だった2013年の1036万4000人を大幅に上回ったことが分かりました。
なお、訪日旅行者数と出国日本人数の合計が、1964年の統計開始以来、初めて3,000万人を突破しました。
フィリピンから日本への訪問者数は10年ぶりに過去最多を更新。伸び率は中国に次いで世界第2位を達成!
日本を訪れた外国人を伸び率で見ると、主要18市場のうちイギリスとロシアを除く16市場が年間で過去最高となり、ロシアを除く17市場が前年比2桁増という伸び率を見せました。
世界で最も高かったのは中国。前年比83.3%増でした。
次いで、世界で2番目に高い伸び率を見せたのがフィリピンでした。2013年にフィリピンから日本を訪れた人数の累計値が10万8351人であることに対して、2014年の訪問者数は18万4200人と10年ぶりに過去最多を更新(これまでの過去最高は2004年の15万4588人)。伸び率は前年比70.0%増と、東南アジアで最大の伸び率を示しました。
2014年12月11日(木)に旅行口コミサイトのトリップアドバイザーが発表した 「訪日意欲が高いと思われる国のランキング」でも、フィリピンは第1位でしたが、 それを実際に裏付ける数字です。
参照:日本の宿泊ページへのアクセス数が前年比85%アップ! 訪日意欲・関心が急上昇するフィリピン / 2014年12月11日(木)
3番目に伸び率が高かったのは、対前年比47.2%増のベトナムでした。
日本政府観光局(JTNO)は、フィリピンからの訪日外国人旅行者が増えている要因として、査証緩和に加え、円安の進行、羽田空港の国際線発着枠の拡大に伴う増便や新規就航など、航空座席供給量が大幅に増加したことや、旅行会社などとの継続的な共同広告の実施、旅行博でのプロモーションが観光需要を大きく後押しし、2014年の伸びに寄与した、としています。
「ビザ取得要件の大幅緩和」ですが、日本は2014年9月末からフィリピン、ベトナム、インドネシアの3カ国に対して数次査証(ビザ)の発給要件を緩和しています。
また、2014年3月から全日空とフィリピン航空が羽田⇔マニラ線に就航した他、フィリピン航空やセブパシフィック航空も日本への新規就航や増便しています。
急激な円安効果も大きいことは、実際に昨年の日本円とフィリピンペソの為替レートの推移を見れば一目瞭然です。
なお、フィリピンと同じタイミングで数次査証(ビザ)の発給が緩和されたインドネシアからの訪日者数は、前年比16%増の15万8700人、ベトナムからは47.2%増の12万4300人でした。
とはいえ、年間の訪日者数そのものは、2014年に世界で最も多く日本を訪れた台湾の282万9800人(対前年比28.0%増)という数字に、フィリピンはるかに及びません。 フィリピンからの訪問者数18万4200人は、世界で第11番目となります。
なお、日本政府観光局(JTNO)は、2015年2月13日(金)~15日(日)にパサイ市で開催される旅行観光イベント「トラベルツアーEXPO」に参加します。
2014年の累計訪日外国人旅行者数ランキング
- 第1位 台湾 282万9800人(28.0%増)
- 第2位 韓国 275万5300人(12.2%増)
- 第3位 中国 240万9200人(83.3%増)
- 第4位 香港 92万5900人(24.1%増)
- 第5位 米国 89万1600人(11.6%増)
- 第6位 タイ 65万7600人(45.0%増)
- 第7位 オーストラリア 30万2700人(23.8%増)
- 第8位 マレーシア 24万9500人(41.3%増)
- 第9位 シンガポール 22万7900人(20.4%増)
- 第10位 イギリス 22万100人(14.8%増)
- 第11位 フィリピン 18万4200人(70.0%増)
- 第12位 カナダ 18万2900人(19.7%増)
- 第13位 フランス 17万8600人(15.3%増)
- 第14位 インドネシア 15万8700人(16.0%増)
- 第15位 ドイツ 14万200人(15.1%増)
- 第16位 ベトナム 12万4300人(47.2%増)
- 第17位 インド 8万7900人(17.1%増)
- 第18位 ロシア 6万4100人(5.9%増)
- その他 82万3100人(19.8%増)
※出典:日本政府観光局(JNTO)
2014年の訪日外国人旅行者数 伸び率ランキング
- 第1位 中国 83.3%増(240万9200人)
- 第2位 フィリピン 70.0%増(18万4200人)
- 第3位 ベトナム 47.2%増(12万4300人)
- 第4位 タイ 45.0%増(65万7600人)
- 第5位 マレーシア 41.3%増(24万9500人)
- 第6位 台湾 28.0%増(282万9800人)
- 第7位 香港 24.1%増(92万5900人)
- 第8位 オーストラリア 23.8%増(30万2700人)
- 第9位 シンガポール 20.4%増(22万7900人)
- 第10位 カナダ 19.7%増(18万2900人)
- 第11位 インド 17.1%増(8万7900人)
- 第12位 インドネシア 16.0%増(15万8700人)
- 第13位 フランス 15.3%増(17万8600人)
- 第14位 ドイツ 15.1%増(14万200人)
- 第15位 英国 14.8%増(22万100人)
- 第16位 韓国 12.2%増(275万5300人)
- 第17位 米国 11.6%増(89万1600人)
- 第18位 ロシア 5.9%増(6万4100人)
- その他 19.8%増(82万3100人)
※出典:日本政府観光局(JNTO)