欧米でフィリピンの航空会社の安全基準の格付けが引き上げ
米連邦航空局がフィリピンの航空安全格付け引き上げ! / 2014年4月9日(水)
アメリカの連邦航空局(Federal Aviation Administration、略称:FAA)は2014年4月9日(水)、フィリピンの航空会社の安全基準を「カテゴリー1」に格上げしました。
これによりフィリピンの航空会社が米国の都市への新規路線の開設や増便への道が開けてきました。
アメリカ連邦航空局(FAA)は、航空輸送の安全維持を担当する部局で、アメリカ便を運航したり、アメリカの提携会社とコードシェア契約をしている航空会社の審査を行っています。
これまで、連邦航空局はフィリピンの航空規制当局が最低限の国際的な安全基準を満たしていないとしてフィリピンの安全基準のをカテゴリー2に引き下げていました。
今回の「カテゴリー1」への引き上げにより、フィリピンの航空会社がアメリカへの新規就航の書類を申請して、認められる可能性が出てきました。
アメリカには300万人以上のフィリピン人がおり、フィリピンの航空各社は大きなマーケットです。
アメリカの路線の増便や他の航空会社とのパートナーシップ拡大に期待がかかっています。
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セブ・パシフィック航空がEU加盟国への乗り入れが解禁! / 2014年4月10日(木)
また、フィリピンの格安航空会社(LCC)の最大手であるセブ・パシフィック航空は2014年4月10日(木)、欧州連合(EU)の欧州委員会がセブ・パシフィック航空の加盟国への乗り入れを解禁したとを発表しました。
欧州委員会は、フィリピンの航空当局の安全確認の体制に問題があるとして、2010年3月30日から全てのフィリピンの航空会社のEU域内への乗り入れ禁止。 2013年7月10日にフィリピン航空のみEU加盟国への乗り入れを解禁し、フィリピン航空はすでにロンドン線を開設しています。
セブ・パシフィック航空は安全性の懸念により乗り入れが禁止されていましたが、今回の解禁で、セブ・パシフィック航空もEU各国へ乗り入れることが可能になりました。
フィリピン航空とセブ・パシフィックは中長距離便を増やしており、しのぎを削っていますが、今回の欧米への乗り入れが解禁されたことにより、さらに競争が激しくなりそうです。
参考URL
- Aviation: Commission updates the European safety list
- 今回発表された「EU域内乗り入れ禁止航空会社」リスト(PDF形式): List of airlines banned within the EU (PDF)