「CROSSCUT ASIA」(クロスカット・アジア)部門でフィリピン映画を特集!

アジアを代表する国際映画祭「第28回東京国際映画祭(28th Tokyo International Film Festival)」が2015年10月22日(木)~31日(土)の期間、開催されます。

今年は、六本木を中心に新宿にもエリアを拡大した上で、企画、上映本数もパワーアップ!

2015年10月22日(木)にはオープニングセレモニーが六本木ヒルズに国内外の関係者が集めて開催されます。

そして、今年はアジアに焦点を当てた「CROSSCUT ASIA」(クロスカット・アジア)部門にて、今、新たな黄金期を迎えているフィリピン映画を「熱風!フィリピン」として特集。注目のフィリピン映画が合計10本、一挙に上映されます!

第3期黄金時代を迎えたフィリピン映画特集「熱風!フィリピン」

昨年から東京国際映画祭でスタートした「CROSSCUT ASIA」(クロスカット・アジア)は、国際交流基金アジアセンターがアジアの国、監督、俳優、テーマなどに焦点を当てた部門です。

今年は、今まさに「第3期黄金時代」に突入したと言われているフィリピン映画の世界が特集されます!

カンヌ国際映画祭監督賞受賞の『キナタイ マニラアンダーグランド』などで知られる若き巨匠、ブリランテ・メンドーサ監督が特集(5本上映)されることを初め、インディーズの先駆者キドラット・タヒミックの30年越しの新作、フィリピンの英雄であるマニー・パッキャオの少年時代を描く評伝映画、あるいは日本ロケの話題作まで、ヴァラエティに富む映画が合計10本が一挙に上映されます

フィリピン映画をざっと振り返ると、フィリピンの大手映画会社がスターシステムで娯楽映画を量産した1950年代が第1期黄金時代。

次いで、1970~80年代が第2期黄金時代と言われます。具体的には、イシュマエル・ベルナール、ペケ・ガリアーガ、そしてリノ・ブロッカなど、現在は巨匠と呼ばれている監督達が新風を巻き起こし、同時に“アジア・インディペンデント映画の父”とまで評される映画作家のキドラット・タヒミックらがインディペンデント映画が注目された時代です。

そして、2005年頃から現在に至るまでが第3期黄金時代と言われています。 若い世代のインディペンデント作家たちがデジタル技術を駆使しつつ、次々と話題作、注目作を制作。インディーズ映画の祭典として世界に知られる「シネマラヤ映画祭」などを通じて世界に発信され、世界の映画関係者から熱い注目を集めています。

さて、特集企画「熱風!フィリピン」では、ベルリン、カンヌ、ベネチアの3大映画祭で受賞という実績を持つブリランテ・メンドーサ監督作品が、5本ラインナップ! メンドーサ監督は、「ブリランテ・メンドーサの世界」の特別上映でゲストとして登壇が予定されています。

なお、「熱風!フィリピン」に合わせて、国際交流基金アジアセンターが限定ブックレットも制作。プログラム・ディレクターとして作品選定にあたった石坂健治氏と、映画「リング」などでお馴染みの映画監督・中田秀夫氏との対談や、フィリピン観光親善大使を務める女優の秋元才加さんのコメントなども寄せられています。「熱風!フィリピン」プログラムの来場者に無料で配布されるそうです。

シンポジウム「『第3黄金期』とは何か?-フィリピンの若手監督が語る」も開催!

10月26日(月)には、フィリピン若手映画監督によるフィリピンの映画事情についてのシンポジウムも開催されます。

シンポジウムのゲストとして予定さているのは、ローレンス・ファハルド(「インビジブル」 監督)、ポール・サンタ・アナ(「バロットの大地」監督)、ウィルソン・ティエン(「グランドマザー」配給/プロデューサー、「インビジブル」「バロットの大地」エグゼクティブプロデューサー)。

シンポジウムは、映画『インビジブル』が10月26日13:20から、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1にて上映、および登壇ゲストとのQ&Aの後に予定されています。

『インビジブル』を鑑賞した観客は、そのままQ&Aとシンポジウムに参加することができます。

また観客席に余裕が有る場合のみ、シンポジウムから無料で参加できます。シンポジウムのみの参加を希望する方は、10月26日(月)15:45までに劇場入口まで(満員の場合は参加できません)。

「熱風!フィリピン」上映プログラム

罠(わな)~被災地に生きる(本編93分)
監督:ブリランテ・メンドーサ
10月24日16:50~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1
※登壇ゲスト予定有り ブリランテ・メンドーサ(監督)、ロレト F.カスティリョ(製作)、アーロン・リベラ(俳優)
10月27日13:50~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN8
※登壇ゲスト予定有り ブリランテ・メンドーサ(監督)、アーロン・リベラ(俳優)
フォスター・チャイルド(本編98分)
監督:ブリランテ・メンドーサ
10月28日18:10~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN8
※登壇ゲスト予定有り  ブリランテ・メンドーサ(監督)、ユージン・ドミンゴ(女優)
10月30日10:20~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN8
※登壇ゲスト予定有り ブリランテ・メンドーサ(監督)、ユージン・ドミンゴ(女優)
サービス(本編94分)
監督:ブリランテ・メンドーサ
10月23日10:30~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1
※登壇ゲスト予定有り ブリランテ・メンドーサ(監督)、ジェセラ・リサルド(共同製作)
10月25日20:40~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1
※登壇ゲスト予定有り ブリランテ・メンドーサ(監督)、ジェセラ・リサルド(共同製作)
グランドマザー(本編110分)
監督:ブリランテ・メンドーサ
10月24日13:40~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1
※登壇ゲスト予定有り ブリランテ・メンドーサ(監督)、ウィルソン・ティエン(配給/製作)
10月28日21:10~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN8
※登壇ゲスト予定有り ブリランテ・メンドーサ(監督)
汝が子宮(本編105分)
監督:ブリランテ・メンドーサ
10月25日14:20~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1
※登壇ゲスト予定有り ブリランテ・メンドーサ(監督/アソシエイト・プロデューサー)、ルビー・ルイス(女優)、ヘンリー・ブルゴス(脚本)
10月29日10:30~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN8
バロットの大地(本編93分)
監督:ポール・サンタ・アナ
10月24日19:50~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1
※登壇ゲスト予定有り ブリランテ・メンドーサ(監督/アソシエイト・プロデューサー)、ルビー・ルイス(女優)、ヘンリー・ブルゴス(脚本)
10月27日17:00~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN8
お里帰り(本編150分)
監督:キドラット・タヒミック
10月23日19:50~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1
※登壇ゲスト予定有り キドラット・タヒミック(監督)
10月24 10:20~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN8
※登壇ゲスト予定有り キドラット・タヒミック(監督)
インビジブル(本編132分)
監督:ローレンス・ファハルド
10月22日10:50~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN6
※登壇ゲスト予定有り ローレンス・ファハルド(監督/脚本/原案/編集)、クリスマ・マックラン・ファハルド(製作)、ヘルリン・アレグレ(脚本/原案)
10月26日13:20~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1
※登壇ゲスト予定有り  ローレンス・ファハルド(監督/脚本/原案/編集)、クリスマ・マックラン・ファハルド(製作)、ヘルリン・アレグレ(脚本/原案)
映画上映及びQ&Aの後に、フィリピン若手監督らによるシンポジウム「『第3黄金期』とは何か?」も開催
キッド・クラフ~少年パッキャオ(本編108分)
監督:ポール・ソリアーノ
10月23日16:40~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1
※登壇ゲスト予定有り ポール・ソリアーノ(監督)、マリー・ピネダ(製作)、マーク・ヴィクトル(編集)
10月25日17:10~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN9
※登壇ゲスト予定有り ポール・ソリアーノ(監督)、マリー・ピネダ(製作)、マーク・ヴィクトル(編集)
奇跡の女[デジタル・リストア版](本編125分)
監督:イシュマエル・ベルナール
10月23日13:30~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1
10月26日20:35~ TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN8
一般料金 ¥1300(税込) ◎ 学生料金:¥1000(税込)|学生当日料金:¥500(税込)
料金
一般料金:1300円(税込)
学生料金:1000円(税込)
学生当日料金:500円(税込)
チケットの販売はチケットボードで購入にて。 チケット購入方法

第28回東京国際映画祭の概要

2015年10月22日(木)~31日(土)の期間、開催される「第28回東京国際映画祭」。今年は、従来の六本木ヒルズに加え、新宿エリアの映画館が新たに会場として追加されています。

期間中は「東京 サクラ グランプリ」を選出する同映画祭のメイン部門である「コンペティション」をはじめ、日本未公開のエンタテインメント最新作をプレミア上映する「特別招待作品」、 独創的な日本のインディペンデント映画作品に焦点を当てた「日本映画・スプラッシュ」、 世界各国の話題作を取り上げる「ワールド・フォーカス」、 あるいはアジア(日本、中東地域を含む)で作られた新鋭監督の1本目または2本目の長編作品を対象にしたコンペティション部門「アジアの未来」などがあります。

そして、昨年から国際交流基金アジアセンターがアジアの国、監督、俳優、テーマなどに焦点を当てた「CROSSCUT ASIA」(クロスカット・アジア)部門が東京国際映画祭内に創設。アジアを鋭く切り取った珠玉の映画を紹介するアジア映画の特集上映が行われます。第2回の今年は、新たな黄金期を迎えたフィリピン映画を 「熱風!フィリピン」として特集! フィリピン映画が合計10本、一挙に上映されます。

さらに今年から新たに3つの部門が新設され、よりパワーアップしています。 ドキュメンタリーやアニメーションなどバラエティ豊かな様々なタイプの最新作をプレミア上映する「パノラマ部門」、新進気鋭から老練監督の作品まで今の日本映画が持つ大きな可能性と意欲を国内外に発信する「Japan Now部門」、そして最新技術を駆使してデジタル・リストアされた日本映画史を彩った名作を上映する「日本映画クラシックス部門です。

  • 開催時期:2015年10月22日(木)~31日(土)
  • 開催場所:六本木ヒルズ(東京都港区六本木6-10-1)
    TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区六本木6-10-2六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内)
    TOHOシネマズ新宿(東京都新宿区歌舞伎町1-19-1新宿東宝ビル3階)
    新宿バルト9(東京都新宿区新宿3丁目1-26 新宿三丁目イーストビル9階)
    新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3丁目15番15号)
    東京国立近代美術館フィルムセンター(東京都中央区京橋3-7-6)
    歌舞伎座(東京都中央区銀座4-12-15)
  • 主催:公益財団法人ユニジャパン
  • 共催:国際交流基金アジアセンター(アジア映画交流事業)
    東京都(コンペティション部門)
  • 公式サイト:第28回東京国際映画祭
  • Facebook:東京国際映画祭 (東京国際映画祭 TOKYO INTERNATIONAL FILM FESTIVAL)
  • Twitter: @tiff_site  東京国際映画祭
  • チケット購入方法