大阪アジアン映画祭2011のコンペ部門でアドルフォ監督の問題作品「リベラシオン」がノミネート上映

日本軍兵士を描いたフィリピン映画「リベラシオン」@大阪アジアン映画祭2011/2011年3月5日(土)~13日(日)

2011年3月5日(土)~13日(日)の期間、今年も「大阪アジアン映画祭2011」がABC ホール(大阪・福島)、大阪歴史博物館(谷町四丁目)をメイン会場にして開催されます!

「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマとして開催されてきた「大阪アジアン映画祭」は、今年からアジア映画最新作のコンペティション部門を設置。従来からある観客賞に加えて、国際審査員による最優秀作品賞(グランプリ)などを創設する点が目新しいところです。

さて、このコンペティション部門にはアジアの国々から話題作集結! 応募作品約200タイトルの中から選び抜かれたノミネート作品は10本。全て日本初上映となる10タイトルがグランプリを競います。

このコンペ部門に、数々の国際映画祭で入選を重ねているアドルフォ・アリックス・ジュニア監督の問題作品「リベラシオン(Liberacion)」がノミネート上映されます。

「リベラシオン(Liberacion)」の舞台は第二次大戦中のフィリピン山間部。天皇の玉音放送を聞いてもなお日本の敗戦が信じられず、フィリピンの山間部に身を隠す日本軍兵士、 地元女性との出会いを描いた話題作品です。なお今回の映画祭での上映がフィリピン以外での世界初上映となります。

驚くことにセリフのほとんどは日本語です。 主演はフィリピンを拠点にアジア各国で活躍する日本人俳優・ミュージシャン、 ジャッキー・ウー、ヒロイン役にパク・チャヌクの『渇き』などで知られるメルセデス・カブラル。

この作品に限らず、フィリピン映画を詳細に追っていくと日本をモチーフとした映画があることに気がつきます。良きにつけ悪しきにつけ、フィリピンにとって日本は大きなプレゼンスを持っています。

そのフィリピンが、日本人が気がつかないところで、どのような眼差しをもって日本を見ているのか? 非常に興味深いところです!

「リベラシオン(Liberacion)」の上映日程と概要

  1. 上映日時&場所:
    3月9日(水)21:20~ シネ・ヌーヴォ
    3月11日(金)13:50~ ABCホール
    3月13日(日)12:45~ シネ・ヌーヴォ
  2. 制作:2011年/フィリピン
  3. 上映時間:/85分
  4. 監督:アドルフォ・アリックス・ジュニア
  5. 出演:ジャッキー・ウー、メルセデス・カブラル、他。

※3月11日(金)13:50~ @ABCホールでの上映に際しては、 主演男優であるジャッキー・ウーさんが来場決定! アジアで大活躍していますね。

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さて、大阪アジアン映画祭2011全体での上映作品総数は約30~50本(連携企画含む)、招待ゲストは国内外の映画関係者40~50人規模に及びます。

また、アジア若手の映画作家の作品を上映し、映画人のアジア・ネットワークを推す進める「アジアン・ミーティング大阪」や、アジア地域の話題の映画人をパネリストに招いての「特別講演会」なども、例年と同じく企画されています。

なお、2011 年3月11日(金)には、大阪市中央公会堂中集会室(中之島)にて、ウエルカム・パーティもあります!

大阪アジアン映画祭2011の概要

  1. 開催期間:2011年3月5日(土)~13日(日)
  2. 開催場所:メイン会場=ABC ホール(大阪・福島)、大阪歴史博物館(谷町四丁目)
    サブ会場=シネ・ヌーヴォ(九条)、プラネット・スタジオ・プラス・ワン(梅田・中崎町)
  3. 主催:大阪アジアン映画祭実行委員会
  4. 大阪アジアン映画祭公式サイト:大阪アジアン映画祭には、映画祭の概要、上映作品、上映スケジュール、料金など詳細な情報が掲載されています。