フィリピン政府「ルソン島閉鎖」を発表

フィリピン政府は2020年3月16日(月)、マニラ首都圏があるルソン島全体を閉鎖すると発表しました。

マニラ首都圏にとどまらず、ルソン島全体が封鎖

フィリピンのドゥテルテ大統領は2020年3月12日、マニラ首都圏を3月15日~4月14日の期間、封鎖し、マニラ首都圏の内外における陸路、空路、海路での往来禁止を発表しました。

※医者、医療従事者、食品宅配業者は夜間外出禁止の対象外とし、マニラ首都圏の住民が食料品や医療品を購入するために外出することは許可。

次いで2020年3月16日、フィリピン政府は新型コロナウイルスの感染拡大の防止のため、マニラ首都圏のみならず、ルソン島全体に移動制限を拡大し、全ての家庭で自宅待機を義務付ける、と発表しました。

ルソン島全域の閉鎖は、「Enhanced Community Quarantine」(コミュニティー隔離措置の強化)と呼ばれています。

マニラおよびクラークを発着する国内線の全便、さらにルソン島と各地を結ぶ船舶、陸路にはチェックポイントが設けられ、人々の移動を遮断します。

また全ての教育機関・学校を休校となり、イベントや集会も禁止。感染確認者が見つかったコミュニティ地域では道路を封鎖する、としています。

ルソン島の閉鎖期間は、2020年3月17日午前0時~4月13日午前0時まで。
※状況により変化する可能性もあります。

フィリピンの人口の約半分に当たる5700万人の暮らしに影響

マニラ首都圏には、約1300万人が暮らしており、さらにルソン島全体では、フィリピンの人口の約半分に当たる5700万人余りが住んでいます。

マニラ首都圏郊外にある工業団地に工場を構える日系企業も相当数、あります。

また語学留学などでフィリピンに滞在している邦人学生もいます。

食料品店の営業は続け、必要な医療サービスも提供するとしていますが、混乱が懸念されます。

外国人は24時間以内に出国する旅行日程の提示により、フィリピン出国が可能

フィリピン政府は当初、「コミュニティ隔離」の措置が開始される2020年3月17日午前0時から72時間に限り、ルソン島の国際空港からの出国が認められるとしていましたが、その後、方針を変更。

外国人、海外労働者等は2020年3月17日~4月13日午前0時までの「コミュニティ隔離」の措置期間中であっても、24時間以内に出国する旅行日程の証明を提示すれば、空港に移動し,フィリピンを出国することができるとしています。

参照 【領事班からのお知らせ】フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について(その18:ルソン地域全域からの出国に係る72時間制限の撤回)

参考URL

※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応は状況により刻々と変化します。在フィリピン国大使館のニュース等を随時、確認しましょう。

在フィリピン日本国大使館

新型コロナウイルス感染の拡大に伴う航空会社の対応

新型コロナウイルス感染の拡大に伴う旅行需要の低下から、各航空会社のフライトが少なからず欠航・減便・運休しています。必ず航空会社のサイトなどでご確認下さい。

日本航空(JAL)

新型コロナウイルス感染の拡大に伴う日本航空のフライトの運休、減便、時間変更、及び航空券の変更・払い戻しなどについては以下を参照。

参照 新型コロナウイルス肺炎に関する航空券の特別対応や各種対応について

全日本空輸(ANA)

全日本空輸の国内線・国際線路線・便数計画の変更や入国制限等については、以下のページで随時、情報が更新されています。

参照 新型コロナウイルス感染拡大防止のための対応について - ANA

全日本空輸の航空券の払い戻し(特別対応)と搭乗日の変更(特別対応)については、以下のページで随時、情報が更新されています。

参照 新型コロナウィルスによる肺炎の発生に伴う国際航空券の特別対応について - ANA

フィリピン航空

フィリピン航空は、国際線と国内線の全路線を2020年5月15日(金)まで運休。

運休便の予約客には、トラベルバウチャーへの変更もしくは手数料なしでの日程変更、払い戻しを案内しています。

2020年5月16日(土)以降は、フィリピン政府や国際機関により公衆衛生の状況や旅行環境が保証され次第、運行を再開するとしています。

フィリピン航空の公式サイトの「お知らせ・ご案内」で随時、情報が更新されています。

参照 お知らせ・ご案内 - フィリピン航空

セブ・パシフィック航空

新型コロナウィルス感染拡大に伴うフィリピン政府のルソン島閉鎖等を受けて、2020年3月19日(木)~4月14日(火)の期間、セブ・パシフィック航空、およびセブ・ゴーの全便が運航休止。

※運休期間は2020年5月15日(金)まで延長されています。

運休便の航空チケットに関しては、変更手数料、および差額金の支払い不要で再予約が可能です。

また、支払い金額と同等のトラベル・ファンドへの引き換え、あるいは全額の払い戻しも可能です。

各路線のフライト運航最終日やフライトの運航中止に関する特別対応の詳細は以下のページを参照。

参照 セブ・パシフィック航空および、セブ・ゴー全運航便の 新型コロナウィルス(COVID-19)の影響による停止について

エアアジア

新型コロナウイルス感染症の影響によるエアアジア・グループのフライトの運休等については、ニュースページで随時、情報が更新されています。

参照 AIRASIA NEWS(日本語)