シャリフ・カブンスアン・フェスティバル詳細情報

シャリフ・カブンスアン・フェスティバル / Shariff Kabunsuan Festival

時期
12月15~19日
場所
ミンダナオ島マギンダナオ州コタバト市 / Cotabato City, Magundanao
内容・解説
フィリピンの南部ミンダナオ島にあるコタバト市で祝われるシャリフ・カブンスアン・フェスティバルは、16世紀にマレー半島のジョホールから、当時のマギンダナオ王国にやってきてイスラム教を宣教したシャリーフ・ムハンマド・カブンスワン(Shariff Mohammed Kabungsuwan)を祝う、イスラム教の文化に根ざしたフェスティバルです。シャリーフ・ムハンマド・カブンスワは、地元のマギンダナオ人女性と結婚し、マギンダナオにイスラムのスルタン国を創立したことで知られています。
シャリフ・カブンスアン・フェスティバルは、コタバト市のみならず、イスラム教徒の多いソクサージェン地方における、とても重要なフェスティバルと位置づけられています。
期間中は、見本市、ビジネス・フォーラム、伝統的な踊り、ダンス・パレードのコンテスト、Kanduli と呼ばれる感謝の祈り、Alimango と呼ばれる蟹祭り、イスラムの料理コンテスト、クリンタン / Kulintang と呼ばれるフィリピンの打楽器のコンテスト、アクロバット・ショー、ボート・レース、バンド・コンテストなどなど非常に多彩な行事が行われます。
お祭りのハイライトは、ミンダナオ島で一番大きな川であるミンダナオ川 / Rio Grande de Mindanao で行われる「Guinakit」と呼ばれる華やかな水上パレード、クヨグ通り / Kuyog Street でのダンス ・パレード、コーランの詠唱コンテスト、シャリーフ・ムハンマド・カブンスワン到来の再現などです。
また、期間中はマラナオとマギンダナでの伝統的なお客を持てなす慣習「Pagana Maguindanao」があるそうです。
ちなみに、2006年から2008年までミンダナオ島マギンダナオ州北部が分離してにシャリフ・カブンスアン州(Province of Shariff Kabunsuan)という州がありましたが、この州名もシャリーフ・ムハンマド・カブンスワンに由来します。住民投票で発足した初のフィリピンの州でイスラム教徒ミンダナオ自治地域(Autonomous Region in Muslim Mindanao, ARMM)に属していましたが、2008年7月17日フィリピン最高裁は、シャリフ・カブンスアン州の創設の無効とARMMが州や市を創設するのは憲法違反だとする判決を下しています。現在はマギンダナオ州に属しています。
公式・関連サイト
コタバト市公式サイト / Official Website of Cotabato City

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