タール水上パレード / Fluvial Procession at Taal 詳細情報

タール水上パレード / Fluvial Procession at Taal (Feast of Our Lady of Caysasay)

時期: 毎年12月8日・9日
場所: バタンガス州タール / Taal, Batangas
内容・解説: バタンガス州タールは、避暑地として有名なタガイタイから車で約1時間、ちょうどタール湖を挟んで対岸にある町です。町の中にはかつて東南アジア最大だった教会、タール大聖堂 (Taar Basilica) があり、かつてはバタンガス州の州都だった所です。スペイン統治時代の家並みが残されており、町全体が文化遺産指定を受けています。何でも、かつて世界遺産にも推薦されたそうです。; 歴史的に見ても、タガログ語の源流となった土地で、工芸品や刺繍の産地としても知られています。フィリピンの正装であるバロン・タガログでも有名です。; さて、タールの水上パレード / Fluvial Procession at Taal は、毎年12月8日・9日と二日間に渡るフェスティバルです。8日にラパック / Labacにある聖母カイササイ教会 / Our Lady of Caysasay Church で特別な処女降誕のミサが行われ、続いて洗礼と堅信礼がお昼までに執り行われます。こうした一連の典礼はバタンガスの町の伝統とのことです。; そして、お昼過ぎの午後4時ごろからパレードが行われます。1603年にタールの漁師がパンシピット川近くで発見した身長8インチの木製の聖母カイササイ像が、教会からパンシピット川 / Pansipit River に運び出されます。バンカーに載せてパンシピット川をパレードした後、今度はタールの街中をパレードします。パレード中は、集落ごとに「luwa」と呼ばれる聖母マリアを讃える詠唱が行われ、最終的にタール大聖堂 (Taar Basilica)に運ばれます。; その日の夜は、タール大聖堂の祭壇に聖母マリア像を載せ信者が徹夜で祈りを捧げます。また町の集会所に詰め掛けた人々は、明け方までダンスや歌に嵩じてタウン･フェスティバルを楽しみます。; 翌日の9日には、再び聖母カイササイ像がパンシピット川へ運ばれます。この日は、タール大聖堂の守護聖人であるSt. Martin de Tourが合流し、長いパレードを繰り広げます。パレードの途中、白いドレスを纏った女性が街角で立ち止まり、聖母マリアを讃える「luwa」が詠唱されます。ロング・ガウンを着た少女とバロン・タガログを着た少年がパレードに明かり灯し、花火が華やかに打ち上げられます。こうして再びタール大聖堂 (Taar Basilica)に至るまで長い長いパレードが行われます。; ところで、多くのフィリピン関係のサイトで判を押したように「タール火山フェスティバル：水上パレードが行われます。」といった記述を見かけます･･････。場所は「タガイタイ」とあります。; しかし、フィリピンのサイトをいくら探し回っても、そのようなフェスティバルを見つけることができません。本当に「タール火山フェスティバル」というお祭りが「タガイタイ」であるのでしょうか　(^_^?　日程的には、12月8・9日なので「Fluvial Procession at Taal」と同じですが、この「Fluvial Procession at Taal」は「Our Lady of Caysasay」を核とするタウン・フェスティバルです。タール火山に関するお祭りではありません。場所もタガイタイではなく、ちょうどタール湖をはさんで対岸にあるタールです。ううぅむ？
関連サイト: こうしたフェスティバル情報は、必ず該当する州や市の公式サイトに掲載されています。ところがバタンガス州政府公式サイトには情報がありません。正確には「Feast of Our Lady of Caysasay (December 8) and Town Fiesta (December 9) 」という1行情報があるのみでした(T_T)
問合せ先: バタンガス州タール町役場 / Office of the Mayor, Taal, Batangas：Tel 043-421-1060; バタンガス州観光課 / Batangas Tourism Office：Tel 043-408-0577