スターバックスがホーチミン市に1号店をオープン

注目を集めるスターバックスのベトナム進出/2013年2月

コーヒーチェーンのスターバックスが、遂にベトナムに進出することが話題を集めています。

スターバックスと言えば、世界最大のコーヒーチェーン店。既に日本、シンガポール、フィリピン、タイ、台湾、マレーシア、中国、韓国、香港、マカオ、インドネシアなどアジア太平洋地域で3300以上の店舗を展開しています。ベトナムでの出店は、アジア地域では昨年10月のインドに次ぐ13番目の地域となるそうです。

香港でスターバックスや元気寿司などをフランチャイズ運営している外食企業、マキシムグループとの提携による参入で、記念すべきベトナム第一号店はニューワールド近くに出店予定です。

アジア随一のカフェ文化を持つベトナムに根付くか?

昨年末、「ホーチミン市内にベトナム1号店ができる」というニュースが流れて以来、「スターバックスはベトナムで成功するか?」という議論も沸きあがるほど。

ベトナムには、既にグロリアジーンズコーヒーやコーヒービーン&ティーリーフなどの外資コーヒーチェーンが進出しています。さらに、チュングエンコーヒー(Trung Nguyen Coffee)、あるいはハイランズコーヒー(Highlands Coffee)などの地元ベトナムのコーヒー・チェーンも多数、展開しています。

何よりも、街の至るところに展開しているコーヒー屋台、いわゆる“路上カフェ”の数々。アルミフィルターを使ったドリップによる、苦味が効いた独特の濃い~コーヒーには独自の味わいがあります。

こうした「路上カフェ」に慣れ親しんだベトナム人は、一様に「外国のコーヒーは味が薄すぎる」と口を揃えるお国柄です。

HANOI STREET CAFE VIETNAM FEB 2012
HANOI STREET CAFE VIETNAM FEB 2012 / calflier001
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加えて、お値段の問題。例えば、ホーチミン市にある伝統的な“路上カフェ”なら、コーヒー1杯が1万ドン前後。これが、外国のコーヒーチェーンとなると、1杯6万~8万ドンにもなります。

果たして、スターバックスがどこまで根付くかが注目を集めているというワケです。

さて、ベトナムに“アジア随一”とも言えるコーヒー文化が根付いたのは、19世紀後半のフランス植民地時代にさかのぼります。そして今や173万トンものコーヒーを海外に輸出(2012年)するほどで、コーヒー豆の生産ではブラジルに次いで世界第2位の地位にあります。

日本では、海外旅行に行く都度、スタバのシティマグを集めてる方もいるほど根付いているスターバックス。ベトナムで、一時の流行を越えてしっかりと根付くのか? 旅行ついでにベトナム店をちょっと覗いてみたくなりますね!

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